にぃくです。
RPGツクールMV(RPGMakerMV)で、一定の範囲内のプレイヤーをサーチし、発見するとイベントが発生する、というものを作ってみたいと思います。
なんかこれ、一見簡単そうなんですが、工夫無しで行うと「中々プレイヤーを発見してくれない(素通りを許してしまう)」「発見範囲が広すぎてわけわからんところでイベントが発生する」みたいなことが起こりやすいです。
というわけで、要件として、下記のような内容があげられます。
- サーチ範囲の距離調整が行える
- プレイヤーの素通りを認めない(絶対見つけるマン)
- プラグインは使わない(なんとなく)
この記事の大前提ですが、「プレイヤーサーチ」のプラグインはすでに有志の方が開発済みです。
プラグインは細かく設定させてもらえることが多いので、おすすめです。バグとかプラグイン衝突がおきちゃうと自己責任になっちゃうのは仕方がないね+。:.゚(‘ω’`)゚.:。+゚
歓迎ムードいっぱい。早速作ってみましょう。
必要なイベントは下記の3つです。
- 「主役NPC(女の子とか)」
- 「サーチを実行するイベント(各NPCに隣接しているイベント)」
- 「サーチの範囲を定義するイベント(剣のアイコンのもの。場所はどこでもOK)」
順に説明してまいります。
1.主役NPC の設定
1ページ目は見た目のダミーなので、実行内容はカラでOKです。
NPCの2ページ目には、発見後の実行内容を入力します。プレイヤーを方を向く、しゃべる、SEを鳴らす、等です。トリガーを自動実行にします。
このままではエンドレスになってしまうので、任意のスイッチをON または セルフスイッチをON などで3ページ目に自動的にうつってもらう様にしましょう。
NPCの設定 3ページ目
NPCの3ページ目には、単純に話しかけたときの挙動を入力します。ただの会話でも良しです。盛り上げていきましょう。えへへ。
3ページ目にすることで、出現条件さえ満たしていれば、優先的に出現してくれます。トリガーが自動実行となっていた、2ページ目の条件を無視していますね。
NPCの設定はおしまいです。
2.サーチを実行するイベント の設定
まずトリガーを「イベントから接触」にします。
つぎに自律移動を、「タイプ:近づく」、速度と頻度も最高速の設定にしてOKです。
実行内容は任意のスイッチまたはセルフスイッチをONにするだけです。
なんとこのイベントは体当たりをしてスイッチをONにするだけのイベントです。それ以外の仕事がありません。
仕事がありません。1ページ目でONになったスイッチにより、消滅することを目的にしたページです。
余談になりますが、1ページ目の内容にさらに「イベントを一時消去」を入れると、再びこのマップに訪れた際に再度実行ができるようなイベントを作ることができます。この際には、2ページ目が不要です。
3.サーチの範囲を定義するイベント の設定
今回のイベント構成の肝となる部分です。
- 場所:任意
- トリガー:並列処理
- 実行内容:ウェイト(任意10〜20程度)>「イベント位置設定」✕ 数だけ
つまり、サーチ用のイベントを初期位置に何度も呼び戻す、という処理を行っています。ウェイトを大きくすれば範囲が大きくなり、小さくすれば範囲が狭まります。
よって、イベントの位置設定は、サーチイベントの初期位置を設定すればOKです。
またまた余談になりますが、このイベントはユーザに見えてもらっては困るので、位置を離しておくか、イベントの中で「このイベントの移動ルート>透明化ON」を入れておくと便利です。
イベントだけで構成するキャラクターサーチ
イベントは応用ができるようになってくれば、様々なシーンで活用できます。
基本的にプラグインがなければ、イベントでできること=RPGツクールMVでできること というわけですから、イベントが応用できれば「もしかしたらあんな遊びができるかも!」というときに実現が容易となるのは間違いないでしょう。
皆さんの助けになればと思います。