CLIP STUDIO PAINT(for iPad を含む)では、デフォルトのブラシをそのまま使っても描き味のあるブラシを使うことができます。
今回は、ブラシ設定を編集し、実際例を紹介しながらオリジナルのブラシを作ってみたいと思います。
※最初にブラシを複製し、バックアップしておくことをオススメします。
1.線画が綺麗にかける筆圧ありの丸ペンブラシ
サブツール詳細>ブラシサイズ>ブラシサイズ>影響設定
まず、丸ペンブラシに必要な筆圧設定を行ないます。Gペンが似ていますので、Gペンを複製すると設定が楽です。少々見づらいですが、パネルの右に更に詳細を設定できるパネルオプションがあります。
パネルから、サブツール詳細パネルを開きます。(ツールプロパティパネルの右下のドライバーのようなアイコンから開くことができます)
筆圧設定の最小値と最大値を適宜設定します。初期設定ではオフになっていますので、これをONにすることで綺麗な筆圧になります。
サブツール詳細>ブラシ先端>厚さ>影響設定
筆圧設定の最小値を100にしましょう。ブラシサイズを変更する際に表示される、ブラシプレビューのサイズがMAXとなるサイズのブラシになり、直感的にブラシサイズを把握しやすくなります。
サブツール詳細>ブラシ先端>向き>影響設定
ブラシのサイズや筆圧が、ブラシの向きに合わせて変わるようになります。丸ペンブラシの設定は以上です。
上記設定を微調整して自分に合うブラシに加工すると更によくなりますが、その際にはブラシを複製するなど、バックアップをとっておけば安心です。
2.緩やかな影も描ける着彩に便利な水彩ブラシ
次は着彩の際にに本領発揮する水彩ブラシの紹介です。なめらかな描き味や角度を大切にしています。
キャンバスのビューを回転や拡縮させながら使う人には、ブラシの傾き検知よりも、ブラシの傾きに応じない丸型ブラシがおすすめです。
サブツール詳細>ブラシサイズ>ブラシサイズ>影響設定
ブラシサイズの影響を設定します。デフォルトでは、ブラシサイズのプレビューに対してブラシサイズが適正に見えません。(かなりぶれて見えます)
ブラシサイズの最小値と最大値を設定してあげることで、ブラシサイズを最大としたブラシとなります。触るように描けば、通常よりも細く描ける、という設定です。
サブツール詳細>インク>絵の具量>影響設定
インク>絵の具量 も少し変更します。筆圧や傾きを検知させ、筆圧の機微を汲み取ってもらいます。
サブツール詳細>インク>絵の具濃度>影響設定
絵の具の濃度に関しても筆圧を設定しておきます。筆を走らせた際に、力を入れたり抜いたりするだけで、なめらかな濃淡をつけることができます。
サブツール詳細>ブラシ先端>向き>影響設定
初期設定では、まるで本物のブラシの角度を維持したように描けます(平筆でなくとも、習字の筆が近い感覚かもしれません)。
ここでは、向きの影響設定を”線の方向”にすることで、筆を回さずとも、先端を丸くしたように描くことができるようになります。
最後に
実際に存在するブラシ感が好きな人も、SAIやPhotoshopのような別のアプリケーションで好みなブラシがある人も、この設定には難航するのではないでしょうか。その上、皆さんの個性もありますから、試行錯誤は止まないでしょう。
今回は合わせ方を紹介しました。筆圧等を変更しながらオリジナルブラシを是非作ってみて下さい。